にっこりキッズ子育てBOOK
はじめに
クライアントである大阪府民共済生活協同組合様は、非営利主義、最大奉仕、人道主義という3つの事業哲学の基、企業テーマを “生活者の健康と安全を願う“ と掲げ、これまで様々な社会貢献活動を行ってこられました。その中でも、次世代を担う子どもたちへの活動には、より力を注がれています。
大阪府下の保育園や幼稚園に対して、自社のキャラクター「にっこりくん」を活用した訪園活動を、年間200園というペースで、約9年間にわたり実施されており、先生方や親御さんからの信用と安心の構築に務めておられます。
課題
これらの訪園活動に対しては、先生方や子どもたちとの接点を構築することができたものの、訪園活動だけは、その後の先生方とのコンタクトやコミュニケーションに繋がらず、子どもたちの親御さんとの接点に至っていないとのことでした。
このような状況の中で、先生や親御さんたちとの継続した関係性を深めると同時に、自社のイメージアップによる業務への還元を導くような打開策が検討されていました。
提案
弊社は、長期にわたり、民間企業や団体と教育現場を繋ぐ「教育CSR」の実践を重ねてきました。
このような事業モデルが、幼稚園や保育園に訪園活動をされている大阪府民共済生活協同組合様のご要望を満たすのではないかと考えました。
しかし、弊社は、小・中学校の教育現場や親御さんの行動パターンは把握しているものの、保育園・幼稚園については “専門外” であったため、有識者や先生といった弊社ブレーンに意見を求めることで、アプローチの方法と企画案を提案するに至りました。
解決
これまで続けてきた訪園活動では、園児の健康づくりのための生活習慣などに関する紙芝居や、体力づくりのためのダンスなどを実施していたことから、園児の親御さんを対象としたマガジン(小冊子)の制作を企画し、そのコンセプトを「食育・脳育・体育」といった子育てにおける必須テーマとしました。
制作にあたっては、弊社ブレーンだけではなく、大阪府民共済生活協同組合様のご担当者から、企画内容に沿った先生をご紹介いただきました。この先生は、しっかりと園児の生活パターンや先生方の現状を研究・把握されていたので、インタビューから執筆まで、スムーズに制作を進めることができました。
実践と検証
制作したマガジン(小冊子)は、園児をもつ親御さんへのアプローチに繋げることができました。
親御さんは子どもの体と頭の成長を願うもの。
一度、購読機会ができ、優良な内容であったならば、また次も購読したいと思ってもらえます。
ポイントになるのは、いかに望まれるコンテンツを企画し、掲載できるかということです。
また、コンテンツは、定期的に、最新の情報に差し替えていくことが重要で、コンテンツの満足度やリクエストについてヒアリングし、 それを次回制作にフィードバックさせることが企画の継続への大きな一歩となります。